自閉症の男の子を抱えるシングルファーザーの奮闘記。学校とのやり取りや家族の話、息子の様子などをつづる。
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結婚の断片と死んだ友人
[ ノノパパ ] / 2005/03/28 20:43:04

 ノノママは長く入院したあとそのまま離婚、別居となってしまったため未だに家の中はママがいた頃とあまり変らない。変ったのは寝室のタンスや服が減ったことくらいだ。ノノママの荷物もまだかなり残っている。片付けなくちゃと思うのだがなかなか時間がとれずいつまでも片付かない。
 それでも少しは片付けようと思い立ち、置き去りにされている荷物たちの整理をはじめた。探していると出てこなかったものがこんな時に出てくるものだ、思い出の詰まった結婚していた証しの断片がいろいろ出てくる。雑誌と雑誌の間に見覚えのある小冊子を見つけた。結婚式のパンフだ。といっても40ページ以上ある製本されたものだ。

 わたしとノノママは2回結婚式を行った。私たちが結婚を正式に決めた4月にノノママの古い友達に報告しにいった時のこと。その友人は、「結婚式が10月では遅すぎる!ノノパパが気が付いて結婚破毀されてしまうぞ!」と冗談とも本気とも取れることを言い出した。かくしてその友人が中心となって会費制の披露パーティを5月にひらく事になった。その頃ノノママはボーカルのサークルをしていたし私はバンドなどしていたので、かなり大掛かりなパーティになった。そのパーティーで配った小冊子だった。

 この小冊子は、私の会社の同僚であり友人であるJ氏が中心となって作ってくれたもので、漫画やエッセイ寄せ書き等多彩な内容のものだ。J氏は、とても絵が上手く、漫画、デザイン、油絵などそのジャンルを問わず非常に描くことの才能があった人物だ。
 私と彼は、職場が同じでSEをしていた。彼は、私より1つ年上だったが、入社が私のほうが早かったため、私のチームの一員として一緒に仕事をしていた。私が結婚した次の年の年明け1月12日の夕方、私のチームが担当しているメインコンピュータの1台が突然機能停止した。原因を調べたが直ぐにはわからず、結局外部記憶装置の制御回路が正常に動作しないことを突き止めた頃には、午前2時を回っていた。直ぐに部品を手配して、バイク便が基板を抱えて到着したのが午前4時少し前だった。部品を交換し、ファームを確認し起動したのは、午前5時前だ。やっとのことでシステムが再稼動し、手持ち無沙汰にしていた深夜の従業員が働きだした頃、私とJ氏はやっと帰路に着くことが出来た。会社の外は、もううっすら明るくなって来ていた。会社の駐車場でお互いを労って家路に着いた。「お疲れ様」 彼と言葉を交わしたのは私が最後で、彼を見たのは、それが最後となった。家に帰って直ぐに布団に入ったが9時過ぎ頃だろうか会社からの電話で起こされた。「またシステムダウンか?!」嫌な予感が頭をよぎった。部長からだった「J氏が今朝亡くなりました。」唐突に告げられた言葉に頭が即座に反応できなかった。「はぁ?亡くなったって言いますと、、、え?何ですか?」「J氏が亡くなられました。」もう一度告げられてやっと意味が耳に届いた。直ぐに交通事故が思い浮かんだ。「事故ですか?」「いや。ご自宅で心筋梗塞で亡くなられました。」
彼は、まだ30前だ。心筋梗塞でなんて。頭が真っ白になった。
 彼は、後日労災認定された。私は彼より多く残業していたので、規制が掛かった。もちろん一時的にだったが。

 その彼が創ってくれた結婚式のパンフレット。彼が描いてくれた私とノノママの馴れ初めのエピソードマンガが彼の実質上の遺作となってしまった。 
 私は、小冊子を手に取りパラパラめくって、いなくなってしまった妻と友人に想いをはせた。

おまけです。スクロールしてご覧下さい。


 J氏の遺作となった作品の部分をPDFで記載しました。

 ※この作品は、ノノママとノノパパの馴れ初めのエピソードをマンガにしたものです。離婚した元妻との馴れ初めの事を掲載するなんて考えられないとお怒りの方、見ない方がいいです。

 ノノママとノノパパの顔を見たい方は、どうぞ!(笑)
 尚、作品中の名前の部分は、都合上ノノパパ、ノノママに書き換えています。また、この作品は東北弁で書かれていますので、わからない方はご容赦下さい。
(ご覧になるにはAcrobatReader5.0以上が必要です)

 [作品を見る]

(作品中に出てくるノノママの友人、Hiroeさんの歌声が聞きたい方は、)


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 コメント
こんばんはー ( わがままひめ)
2005/03/31 1:49:20
・闘い ・対処 ・お付き合い
なるほどー。
ネットの世界でみなさんが、それとなーく私に伝えてくださっていたのは、こういうことだったのですね。
私は今『闘い』の段階にいて、『対処』の段階へ片足掛かってるけど、でも、滑って落ちそう…
こんな感じでしょうか?
『お付き合い』への道は、まだまだ遠そうです。

心のもやもやをすっきり説明していただいた感じです。
ノノパパさん、ありがとうございます!
野望 ( さちやん)
2005/03/31 8:47:35
知りたい!ノノパパさんの「野望
野望のひとつでも持たないと
前に進めずらいかもしれないな....
なんだか忙しさにカマケテ
手抜きが目立つのです、私って
もっと燃えていかねばー(丿 ̄ο ̄)丿ウォー
わがままひめさん ( ノノパパ)
2005/03/31 10:28:25
わがままひめさんコメントありがとうございます。
やはり自閉症への考え方は人それぞれだと思いますが、
症状が軽く言葉でコミュニケーションできれば社会生活をサポートしてくれる人と暮らすことができますが、低機能自閉症の場合は、やはり何らかの生活介助を必要とします。
先生は、一生面倒見てくれることはありませんし、社会や行政も一朝一夕に変えることはできません。
残る選択肢は、自閉症と上手く付き合っていくことしかなくなってしまうのが現状だと思います。
 ここを訪問してくださる多くの方は、まだ小さい子が多いのでまだまだ闘っていると思いますが、障害の重さによって闘いが終焉する日がくると思います。

さちやんさん ( ノノパパ)
2005/03/31 10:32:06
さちやんさんコメントありがとうございます。
私の野望ですか?まさに分不相応な希望なので野望なのですが、次回書きたいと思います。
期待しないでね。
わがままひめさまのブログから来ました。 ( Rosamonde)
2005/04/03 10:13:22
お初です。わがままひめさまのブログから来ました。

私は今から4年前に今の主治医によって「自閉症スペクトラム&ADHD(診断書上は『自閉症スペクトラム』)と診断されました。去年12月結婚をしました。ダンナは非自閉圏です。

私の場合は大人になってから診断されたので、『闘い・対処・お付き合い』は同時に来ました。今も続いております。診断されてから1年後に関東某所に多くの自閉圏の人と会ってから一気に来たと言う訳です。

私も自閉圏手抜き(?)マダムの生活を中心としたブログ書いております。

と言うことで、よろしくお願いします。

Rosamondeさん ( ノノパパ)
2005/04/03 11:05:59
Rosamondeさんはじめまして。
コメントありがとうございます。

最近成人になってから自閉症圏の診断をされる方が増えていると聴きました。
やはり自閉症児を育てる親の立場とはまた違った情報発信、勉強させていただきます。
これからもよろしくお願いします。

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『闘い』→『対処』→『お付き合い』 (パパはアスペルガー!)
よく拝見させていただいている、ノノパパさんの記事を読んで、なんだか、自分の気持ちというか、自分の今置かれている状況というかが、少し整理できた気がします。   乱暴に要約すると、 <ノノくんが自閉症と言われた時から始まった自閉症との『闘い』は、入園の頃.




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