自閉症の男の子を抱えるシングルファーザーの奮闘記。学校とのやり取りや家族の話、息子の様子などをつづる。
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逃避法
[ ノノパパ ] / 2005/04/26 12:06:41

 私の周りの人たちに言わせると、私は、『怒らない』、『動じない』、『冷静』、『我慢強い』人によっては『冷たい人』と言う人もいる。本人は、いたって普通だと思っているし、あまりそのような評価を気にしていない。別に不感症でもないし熱血漢でもないと自分では思っている。
 私だって、泣きたい時はあるし、怒りたい時もある。ただいつの日からか、段々と自分の感情をある程度コントロールできるようになった気がする。
 ノノ兄が生まれたばかりの頃、ちゃんと母乳が出るのにノノママは、ミルクを与えその大半がノノパパの仕事となった頃、随分と理不尽な怒りを胸に秘めていた。ノノママが買い物で浪費したり、夜飲み歩いて朝帰りすることが多い時も、悲しんだり怒ったりしていた。何度か本気で怒り散らしてやろうかとも思った。
その頃からだろうか、私は、自分がある逃避法を使っていることに気づいたのは。

 これから、その逃避法について書くが、みんなに効果があるとは、とても思えないし、そもそも馬鹿げている話なので、あまり真剣に読んでもしょうがない。冗談の類いとして読み流してほしい。


 私は、小学生の頃SFにハマった。特に宇宙物は大好きで、宇宙をいろいろと調べた。アポロの衝撃がまだ冷めやらぬ時期だし、スタートレックなどのアメリカのSFドラマにも大いに影響を受けていたのだろう。今の言葉で言うと「宇宙オタク」だろう。


 「木を見て森を見ず」とよく言うが、本来の意味はさておいて、現在は大局を見極めて考察せよとの使われ方をしている。これは、日常生活でもとても大切なことだと思う。目の前の障害や1つ1つの物事に感情的になり一喜一憂することは、大局的に考えれば、小さなことかもしれない。しかし実際その当事者にはそんな余裕が生まれないのは言うまでもないが。
 私の解釈では、この言葉はかなり上手く出来ていると思う。「森」が大局だからだ。「森」の向こうに何があるのだろうか?もっと遠くには、森で無いものがあるのだろうか?
 大局を考えるのは「森」程度にしておけ、と私は解釈する。それ以上広い視野で物事を考えると何も出来なくなってしまうからだ。人は、そこまで大きく物をとらえて考える力は無い。なぜなら想定できない偶然が沢山起こるからだ。全てことを想定したら、かえって前に進めなくなってしまう。例えば「もし障害のある子供が生まれたら」と考えたら。どうするのだろう。

 私の逃避法は、「森」の外まで見てしまうことだ。「森」の外を見ると、私が暮らす森が可愛いものに感じる。そして今自分が遭遇している困難が、一時的な感情の高まりか、今考えても仕方の無いことのどちらかに思えてくる。どうやって「森」の外を見る?私は空を飛べる。


 自分を見失いそうになった時、目をつぶる。そして目をつぶった自分を真上から見下ろしていることを想像する。悲しみにくれた、または怒りに振るえた自分がそこに居る。少しづつ高く飛ぶ。段々自分が小さくなっていく。建物を突き抜けて屋根が見え始める。もっと高く。
 町並みが見えてくる。沢山の家やビルに明かりがともり、車が走りいろんな人がこの瞬間いろんな営みをしている。もっと高く。
 町並みが小さくなり、町の地形が小さくなって、海が見える。日本列島が見える。雲の中を突き抜けて。もっと高く。
 海が広がり、台地が丸みを帯びて、やがてそれが丸いことがわかる。地球の外殻に真っ黒な宇宙がある。もっと高く。
 地球が段々小さくなって豆粒のようになる。もっと高く。地球なんか見えなくなる。それでも宇宙は、無限に広い。その中のちっぽけな地球の上のちっぽけな島の上のちっぽけな町の中に大勢の営みがあり、みんな精一杯生きている。
 宇宙の時間からすれば、私が生きている時間は、ほんの一瞬であり、どんなに頑張ったって宇宙には何の影響も与えないし、なんの記憶も残らない。

 自分の身体に戻って目を開ける。大体は、感情のバランスの問題か、今はどうしようもないことだ。論理的に考えよう。スポックのように
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 コメント
こんばんはー ( わがままひめ)
2005/03/31 1:49:20
・闘い ・対処 ・お付き合い
なるほどー。
ネットの世界でみなさんが、それとなーく私に伝えてくださっていたのは、こういうことだったのですね。
私は今『闘い』の段階にいて、『対処』の段階へ片足掛かってるけど、でも、滑って落ちそう…
こんな感じでしょうか?
『お付き合い』への道は、まだまだ遠そうです。

心のもやもやをすっきり説明していただいた感じです。
ノノパパさん、ありがとうございます!
野望 ( さちやん)
2005/03/31 8:47:35
知りたい!ノノパパさんの「野望
野望のひとつでも持たないと
前に進めずらいかもしれないな....
なんだか忙しさにカマケテ
手抜きが目立つのです、私って
もっと燃えていかねばー(丿 ̄ο ̄)丿ウォー
わがままひめさん ( ノノパパ)
2005/03/31 10:28:25
わがままひめさんコメントありがとうございます。
やはり自閉症への考え方は人それぞれだと思いますが、
症状が軽く言葉でコミュニケーションできれば社会生活をサポートしてくれる人と暮らすことができますが、低機能自閉症の場合は、やはり何らかの生活介助を必要とします。
先生は、一生面倒見てくれることはありませんし、社会や行政も一朝一夕に変えることはできません。
残る選択肢は、自閉症と上手く付き合っていくことしかなくなってしまうのが現状だと思います。
 ここを訪問してくださる多くの方は、まだ小さい子が多いのでまだまだ闘っていると思いますが、障害の重さによって闘いが終焉する日がくると思います。

さちやんさん ( ノノパパ)
2005/03/31 10:32:06
さちやんさんコメントありがとうございます。
私の野望ですか?まさに分不相応な希望なので野望なのですが、次回書きたいと思います。
期待しないでね。
わがままひめさまのブログから来ました。 ( Rosamonde)
2005/04/03 10:13:22
お初です。わがままひめさまのブログから来ました。

私は今から4年前に今の主治医によって「自閉症スペクトラム&ADHD(診断書上は『自閉症スペクトラム』)と診断されました。去年12月結婚をしました。ダンナは非自閉圏です。

私の場合は大人になってから診断されたので、『闘い・対処・お付き合い』は同時に来ました。今も続いております。診断されてから1年後に関東某所に多くの自閉圏の人と会ってから一気に来たと言う訳です。

私も自閉圏手抜き(?)マダムの生活を中心としたブログ書いております。

と言うことで、よろしくお願いします。

Rosamondeさん ( ノノパパ)
2005/04/03 11:05:59
Rosamondeさんはじめまして。
コメントありがとうございます。

最近成人になってから自閉症圏の診断をされる方が増えていると聴きました。
やはり自閉症児を育てる親の立場とはまた違った情報発信、勉強させていただきます。
これからもよろしくお願いします。

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『闘い』→『対処』→『お付き合い』 (パパはアスペルガー!)
よく拝見させていただいている、ノノパパさんの記事を読んで、なんだか、自分の気持ちというか、自分の今置かれている状況というかが、少し整理できた気がします。   乱暴に要約すると、 <ノノくんが自閉症と言われた時から始まった自閉症との『闘い』は、入園の頃.




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