自閉症の男の子を抱えるシングルファーザーの奮闘記。学校とのやり取りや家族の話、息子の様子などをつづる。
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自閉症とお付き合い
[ 自閉症 ] / 2005/03/30 21:30:41
自閉症と言われた時、闘いが始まった。自閉症との闘いだった。どうしたら直るんだ?どうしたら良くなるんだ?どう接すればいいんだ?どんな事をどんな風に教えれば良いんだ?
いや、そもそも時間が経てば良くなるに違いない。ちょっと他の子と違うけど、いづれは良くなるに違いない。と思って闘っていた。自閉症と。
 しかし幼稚園に入る頃、闘いは終った。自閉症との闘いは完敗だった。私の中で何かが終って何かが始まった。
幼稚園に入ってから、自閉症の対処の日々が始まった。この子にどお対処すればいい?先生にどう対処すればいい?他の子や親御さんにどう対処すればいい?先生は、この子にどう対処してくれる?他の子供たちはどう対処している?
 自閉症に振り回される。いつも新しい心の対処を作り出す。精一杯の対処。対処の生みの苦しみ。自閉症への対処は、私の中の常識をことごとく塗り替えた。あたらしい価値観が生まれた。
小学校に入ってから、自閉症とのお付き合いが始まった。自閉症に対する心の動揺は無くなった。自閉症と上手くお付き合いすることを考えた。心が穏やかになった。自閉症も悪くないと思う瞬間もあった。
 そして、将来の生活への不安が大きくなってきた。この子は将来生活して行けるのか?この子をどう生かせばいいのか?何が必要なのか?何をしてやれるのか?
 自閉症とお付き合いしながら日々考えている。私の中に1つの野望が生まれた。
 つづく
こめんと ( 6 ) | とらっくばっく ( 1 )


結婚の断片と死んだ友人
[ ノノパパ ] / 2005/03/28 20:43:04

 ノノママは長く入院したあとそのまま離婚、別居となってしまったため未だに家の中はママがいた頃とあまり変らない。変ったのは寝室のタンスや服が減ったことくらいだ。ノノママの荷物もまだかなり残っている。片付けなくちゃと思うのだがなかなか時間がとれずいつまでも片付かない。
 それでも少しは片付けようと思い立ち、置き去りにされている荷物たちの整理をはじめた。探していると出てこなかったものがこんな時に出てくるものだ、思い出の詰まった結婚していた証しの断片がいろいろ出てくる。雑誌と雑誌の間に見覚えのある小冊子を見つけた。結婚式のパンフだ。といっても40ページ以上ある製本されたものだ。

 わたしとノノママは2回結婚式を行った。私たちが結婚を正式に決めた4月にノノママの古い友達に報告しにいった時のこと。その友人は、「結婚式が10月では遅すぎる!ノノパパが気が付いて結婚破毀されてしまうぞ!」と冗談とも本気とも取れることを言い出した。かくしてその友人が中心となって会費制の披露パーティを5月にひらく事になった。その頃ノノママはボーカルのサークルをしていたし私はバンドなどしていたので、かなり大掛かりなパーティになった。そのパーティーで配った小冊子だった。

 この小冊子は、私の会社の同僚であり友人であるJ氏が中心となって作ってくれたもので、漫画やエッセイ寄せ書き等多彩な内容のものだ。J氏は、とても絵が上手く、漫画、デザイン、油絵などそのジャンルを問わず非常に描くことの才能があった人物だ。
 私と彼は、職場が同じでSEをしていた。彼は、私より1つ年上だったが、入社が私のほうが早かったため、私のチームの一員として一緒に仕事をしていた。私が結婚した次の年の年明け1月12日の夕方、私のチームが担当しているメインコンピュータの1台が突然機能停止した。原因を調べたが直ぐにはわからず、結局外部記憶装置の制御回路が正常に動作しないことを突き止めた頃には、午前2時を回っていた。直ぐに部品を手配して、バイク便が基板を抱えて到着したのが午前4時少し前だった。部品を交換し、ファームを確認し起動したのは、午前5時前だ。やっとのことでシステムが再稼動し、手持ち無沙汰にしていた深夜の従業員が働きだした頃、私とJ氏はやっと帰路に着くことが出来た。会社の外は、もううっすら明るくなって来ていた。会社の駐車場でお互いを労って家路に着いた。「お疲れ様」 彼と言葉を交わしたのは私が最後で、彼を見たのは、それが最後となった。家に帰って直ぐに布団に入ったが9時過ぎ頃だろうか会社からの電話で起こされた。「またシステムダウンか?!」嫌な予感が頭をよぎった。部長からだった「J氏が今朝亡くなりました。」唐突に告げられた言葉に頭が即座に反応できなかった。「はぁ?亡くなったって言いますと、、、え?何ですか?」「J氏が亡くなられました。」もう一度告げられてやっと意味が耳に届いた。直ぐに交通事故が思い浮かんだ。「事故ですか?」「いや。ご自宅で心筋梗塞で亡くなられました。」
彼は、まだ30前だ。心筋梗塞でなんて。頭が真っ白になった。
 彼は、後日労災認定された。私は彼より多く残業していたので、規制が掛かった。もちろん一時的にだったが。

 その彼が創ってくれた結婚式のパンフレット。彼が描いてくれた私とノノママの馴れ初めのエピソードマンガが彼の実質上の遺作となってしまった。 
 私は、小冊子を手に取りパラパラめくって、いなくなってしまった妻と友人に想いをはせた。

おまけです。スクロールしてご覧下さい。


 J氏の遺作となった作品の部分をPDFで記載しました。

 ※この作品は、ノノママとノノパパの馴れ初めのエピソードをマンガにしたものです。離婚した元妻との馴れ初めの事を掲載するなんて考えられないとお怒りの方、見ない方がいいです。

 ノノママとノノパパの顔を見たい方は、どうぞ!(笑)
 尚、作品中の名前の部分は、都合上ノノパパ、ノノママに書き換えています。また、この作品は東北弁で書かれていますので、わからない方はご容赦下さい。
(ご覧になるにはAcrobatReader5.0以上が必要です)

 [作品を見る]

(作品中に出てくるノノママの友人、Hiroeさんの歌声が聞きたい方は、)


こめんと ( 23 ) | とらっくばっく ( 1 )


祝!先生転任せず!
[ ノノくん ] / 2005/03/25 14:47:34

 先日新聞で教職員の転任の発表を確認した。ノノの先生の名前は無かった。ほっと胸をなでおろした。
 先生は、ノノが1年生の時から担任して頂いているので、今年は変るのではないかとハラハラしていた。
 先生が変れば、また1から先生との信頼関係を築きなおさなければならないと思うと、かなり大変なことだ。ちょっと心の準備をしていただけに、嬉しい安堵感だ。
 春休みに入る前に先生は、今年ノノが学習した軌跡を沢山くれた。字を練習した練習帳や絵など、そして数々の写真だ。
 先生は、毎月あったことを写真にして教室に張っておいてくれていた。だから教室の壁を見るとどんな経験をしてきたか人目でわかる。そして最後に、一枚「おもいで」とゆう1年にあったことをまとめたものを張ってくれていたようだ。
 私にとっては、あっとゆう間の1年だったが、ノノにとっては、いろいろな経験がいっぱい出来た1年だったのだろう。
 先生ご苦労様。そして来年度もよろしくお願いします。

こめんと ( 12 ) | とらっくばっく ( 0 )


幼稚園時代
[ 自閉症 ] / 2005/03/21 13:50:39
幼稚園に入園させてもらってから暫くの間、ノノママは、ノノと一緒に幼稚園に通った。1つは、自分のことが全く出来ないことと、もう一つは、みんなと同じ場所に留まることが出来ないことの二つが集団生活をする上で大きな障害となるものだったからだ。
 その頃のノノは、食事も数種類のものしか口にせず、食器やスプーンなどにも強いこだわりがあった。だから園での食事はご飯のみか、ふりかけをちょっとかけたものを口に運んでやらなければ全く食べなかった。実際昼食は、食べない日が多かったくらいだ。そして排便の問題。結局ノノは、幼稚園の間中オムツを使っていた。トイレトレーニングは懸命にノノママも先生もやったが、彼はガンとしてトイレでは用をたさずにオムツにしかしなかった。実は小4になる今でも排便の問題は解決していない。
 もう一つが多動だ。まず同じところに留まらない。園児が集まって、園長先生の話を聞いていても、ノノはステージに上がって、園長先生の後ろで踊りのパフォーマンスを見せた。また、みんなが一斉に歌ったり、大きな音がすると耳をふさいでその場から逃げ去った。入園したばかりの頃は、園の外まで逃げて問題となったこともあった。
 はじめの年の運動会では、先生やノノママに手を引っ張られて泣きながらひきづられるように走る姿に絶望感すら感じた。
そんな状態が半年ほど続いただろうか。ノノママは、園に通わなくなった。通う必要がなくなったのだ。何が変ったのか?ノノは、相変わらず集団行動していなかったが、園の敷地から出ることが無くなった。彼は、自由気ままに園内を飛び回っていたが、どうやら自分のクラスを認識しクラスメイトも意識しているようだった。クラスの子達が何か別のことを始めると、必ずクラスに戻ってきて何をしているか観察して見切るとまた園内放浪に出る。といった感じだ。しかし次第に先生と手をつないで一緒に居られる時間が長くなってきた。排便に関してもオムツをしていたが、用をたすと自主的に職員室に知らせることが出来ようになったのだ。
 ノノママが通わなくなって彼は、段々その集団の中に居られるようになってきた。何よりも他の園児がノノがそこにいて当たり前で、ノノがなんかしでかそうとするとちゃんと先生に知らせてくれた。
 年長の年の運動会では、先生に手を引かれているが、自主的に一緒に走っているノノ姿を見ることが出来た。
 この頃になると、周りの園児たちとの係わり合いがとても自然になってきているのを感じた。はじめは、つまはじきにされているような感じだったが、お友達がノノの存在を認め、話しかけたり手を引いたりしている姿が多くみられた。もちろん話しかけても答えたり出来ないのだが。
そんな姿を見て小学校もこの子達と一緒に居られたらどんなにいいだろう!と思い始めた。しかし、この学区の小学校は1学年1クラスしかない小さな学校で、特殊学級は無かった。実際、同学区の1つ年上の自閉症の子は、別の小学校の特殊学級に通っていた。
 しかし、ノノママは、奮起した。校長先生や教育委員会やありとあらゆる所にノノパパの首根っこをつかんで嘆願に行った。「この子を地元で育てたいんです。地元の子供たちとの関わりを断ち切りたくないんです。」いろいろ陳情に行ったがどこでも色よい返事は貰えなかった。私は、わらをも掴む気持ちで、県議会議員や市議会議員などに陳情に足を運んだ。意外にも、地元選出の県議会議員は、「わかりました。絶対と言えませんがなんとかしましょう」などと言ってくれた。私は公約は破るためにあるからなぁなどど思ってそう気にも留めなかったのだが、やるべきことは、やったとゆう感じではあった。
地元の小学校への入学の知らせが届いた時、私とノノママは、狂喜乱舞した。本当に嬉しかった。
 こうして地元の小さな小学校にノノ一人の教室が出来上がった。
その奇跡は卒園式のときに起きた。卒園式を間近に控え、ノノはどのように卒園証書を受け取るのか気になった。入園のときは、ノノママが終始ノノの隣に座っていたが、卒園はどうするのか?ノノママが園に問い合わせたが、園で対応しますから、お父さんお母さんは、普通にいらしてくださいとのことだった。
 この園の卒園式は、1人1人の名前を読み上げて園長先生から証書を手渡す形になっていたので、ノノは当然先生に手を引かれて先生が受け取るんだろうと思っていたし、それより先にノノが卒園式の間中椅子に座っていることなどありえなかったので、あまり恥ずかしいことしてくれないように願っていた。
 卒園証書授与が始まると、前の列から三人ほどが整然と檀の上に上がり、名前を呼ばれると園長先生の前に行って証書を受け取る、そして順次檀の上に上がる形式だった。ノノは、長い時間座っていられないからきょろきょろしたり声を出したりしたが、その都度ノノの両隣のお友達が手を握ったり制止したりしてくれていた。脇に先生などいなかった。これは、どうゆうことかと思ってみていたら、両隣のお友達がノノの手を取って立ち上がり、ノノを壇上に連れて行った。スムーズにだ。そして、ノノの前の子が証書をもらってもその場を立ち去らず、ノノの番になると次の子と一緒に手をつないで証書を一緒に受け取ってくれた。そして前の子と一緒に手をつないで檀を降り、何事も無かったかのように自分の席に戻った。
 何が起こったのか理解できないくらい衝撃的だった。ノノが、先生も親も介添え無しに何かを成し遂げた姿を始めて見た。この子達と先生に感謝の気持ちでいっぱいになった。この子達と一緒に小学校に行けてほんとに良かったと思った。
 涙が止まらなかった。傍らでノノママが目を覆っていた。「ちゃんとビデオとったぁ!」と私を小突きながら。

 つづく
こめんと ( 13 ) | とらっくばっく ( 0 )


よわね
[ ノノパパ ] / 2005/03/20 3:19:26

 夜10時を過ぎた頃無理やり仕事を切り上げる。毎日そうだ。急いで会社を出るとスーパーに急ぐ。遅くまでスーパーが開いててくれるのはありがたい。しかし遅くに行くと野菜が無い時が多い。今夜はもやしが売り切れている。キャベツも小さいのが残ってるだけだ。急いで買い物を済ませて家に向かう。
 急いで家に入る。冷蔵庫に買ってきたものをしまいながらノノに声をかける「ノノ!ねんねんしよ!」ノノは、パソコンをシャットダウンして駆けてくる。今夜はノノジジがちゃんとパジャマを着せておいてくれた。急いでベッドに滑り込んで、ノノを寝かしつける。布団の中でパパにチュウしたりして少しふざけて、それでもすぐにノノは寝てしまった。起こさないようにそっとベッドを出る。リビングに降りてテレビをつけて、ソファーにちょっと座り込んでしまった。

 携帯のメール着信音が鳴って目を覚ます。どうやらうたた寝してしまったらしい。風邪を引くところだった。東北の春はまだ遠い。ストーブも消したところだった。私を風邪から救ってくれた恩人のメールを見る。私のブログにコメントを書いてくれると携帯にメールで知らせてくれる様になっている。時計を見ると1時半を過ぎている。こんなに遅くまで起きてるんだね。コメントありがとう。おかげで風邪をひかずに済んだ。
 起き出して、食器を洗う。手ががさがさだ。ノノババが生きていた頃ノノジジが「お前の手はがさがさだな」なんてノノババに言ってたのを思い出す。確かに母の手はこんな感じにがさがさだった。
 こんな夜は、急に涙がこぼれたりする。泣いてなんかいないのにスーと涙がこぼれ落ちる。孤独な戦いは辛い。パートナーの理解はとても大切なことだ。一人の終わらない戦いは辛いから。ちょっとだけ死んでみようかなんて考える。星をつかむのと同じくらい出来ない相談だ。

 あの頃は つらかったね なんて笑っていられるのは

 やっぱり今が幸せなんだね

 もう何も 信じない なんて思った日々のことも

 やっぱり今は笑い話だね

(〜思い出とゆうやさしい時間に流れていく〜より)

 ノノママが14年前に書いた唄の一節だ。そんな日が永遠に来ない歌になってしまったようだ。
 ノノがいるんだから。一人じゃない。弱音を吐いたって、ノノはちゃんと6時には起きて元気に飛び回る。それがパパをもう1日生き延びさせてくれる力だ。さあもう寝よう。ノノがもうすぐ起こしてくれるから。
こめんと ( 14 ) | とらっくばっく ( 0 )


感謝
[ ノノパパ ] / 2005/03/18 0:54:55
 今日18日でブログをはじめてから一ヶ月となりました。
 ネット上に沢山の個人サイトがあることは、知っていましたが、その内容をよくよく見たのは初めてのような気がします。
 たった一ヶ月で多くの皆さんからいろいろなコメントを頂けて、多くの方と出会えてとても楽しい時間でした。

 お言葉を頂いた皆様、本当にありがとうございました。
こめんと ( 7 ) | とらっくばっく ( 0 )


誘拐・殺害!?
[ ノノママ ] / 2005/03/16 16:49:05

夕方、携帯が鳴った。Mちゃんからだ。
ノノパパ 「どうも」
Mちゃん 「ノノパパ?あのさ、カレー作ったから帰りによってって」
ノノパパ 「いつも悪いなぁ。帰りに寄ります。」
Mちゃんは、ノノママの幼馴染の同級生だ。私とノノママが付き合ってるときから、一緒に遊んだりしていた。ノノママと別れた後も時々夕飯のおかずを作ってくれる。
私は、夕方6時くらいにノノに食事させるために一旦会社を出る。その帰りにMちゃんの家に寄った。

Mちゃんは、10年ほど前、結婚したときに新築した家に住んでいる。家は新興住宅街にあり、小さいながら庭もある。花を育てるのが好きで玄関の前には、いつも花が咲いている。
 そんな家の玄関口でインターホンを押す。
「だ〜れ〜?」小2のK君がインターホン越しに返事をする。
「あ、ノノパパ。」
(ママ〜ノノパパ来たよ〜。玄関あけてちょ〜だい)家の中で声がする。
ドアが開く。「よう!Kくん!」
「ガガガガガ〜ぁ!」なにか手におもちゃを持って私に襲い掛かってくる。「おー!」思わず驚く!
(こらKちゃんだめでしょ!)奥からMちゃんの声がする。
(わるい、ちょっと上がって待ってて!Kちゃんノノパパをお部屋に案内して!)
「ん?じゃこっちだよ!」K君は手に持ったおもちゃを飛ばすように両手をひろげて廊下を奥に駆けていく。
「おじゃましま〜す」上がってリビングへ
「ちょっと待ってて!」リビングからつながるキッチンでエプロン姿のMちゃんが、おひたしを切ってラップに包んでくれている。小柄できれいな奥さんだ。
 Mちゃんの旦那さんは、土木建築関係の仕事をしていて、各地の現場に長期出張していることが多い。殆んど母子家庭状態だ。
私は、座って、テレビの脇のサイドボードの上にある小さな水槽を眺めた。金魚が3,4匹泳いでいる。


私は、熱帯魚を趣味で飼っていた。結婚前は、結構まめに水槽の世話をしてきれいな水槽をいくつか持っていたが、段々手をかける時間が無くなり、今では、グッピーがいる水槽1つになってしまった。その唯一残った水槽も手入れする時間がとれず、ここ数年は水槽面にはコケが生え水草も伸び放題の状態だ。でも、とりあえず水質管理はしているので、グッピーが繁殖してごちゃごちゃ泳いでいる状態だ。
 そんなこともあって、いつもきれいになっているMちゃんの水槽を眺めていたのだ。
Mちゃん 「おまたせ!、これカレーでこっちほうれん草。」
ノノパパ 「いつもありがとうね。Mちゃんも忙しいのに悪いねぇ」
Mちゃん 「んいいのよ。あ、水槽どうかした?」私が水槽を見つめていたのに気づいたのだろう
ノノパパ 「いや、べつに。いつもきれいにしてるなぁって思って。」そう言うと急にMちゃんの表情が曇った。
Mちゃん 「あのねぇ。あの、まえから言わなくっちゃって思ってたんだけど。ごめんなさい。」
ノノパパ 「へ?どしたの?」
Mちゃん 「あのね、ノノパパの熱帯魚、全部死んじゃったの。」
ノノパパ 「へ?え?えぇ〜?何?それぇ〜?」
Mちゃん 「あのね、、、、」
 Mちゃんの話は、こうだ。もう1年ちょっと前のことらしいのだが、ノノママが、グッピーいらない?と言ったらしい。彼女の話からの想像だが、おそらく外れてないだろう。
ノノママ 「うちにごちゃごちゃ沢山いるのよ、めだかみたいなやつさ。気持ち悪いから少しもらってくんない?」
Mちゃん 「でも、グッピーって熱帯魚でしょ?」
ノノママ 「大丈夫大丈夫。うちの水槽なんかコケが生えてて汚いんだから。あれ飼うのが難しいなんて言ってるけど、旦那が飼えるんだから金魚と一緒よ!今度持ってくるから。」
 っとまぁこんな感じだろう。数日後ノノママは、十数匹くらいのグッピーをビニール袋に入れて持ってきたらしい。そしてそれを金魚の水槽に放した。その日の夜には全部死んだそうだ。たまたま帰っていたMちゃんの旦那さんがみて、「これ、ろ過器がいるんじゃないの?」といってエアーポンプをつなぐ金魚用の小さなろ過器を買ってきたらしい。事の次第をノノママに話すと、「わかった、きっと少なかったから寂しくて死んだのよ!今度もっといっぱいもって行くわ!」
 数日後、今度は、数十匹持ってきて水槽に放した。もちろん朝までには、全て死んだそうだ。
ノノパパ 「あのね。熱帯魚は、冷たい水では生きられないのよね。」
Mちゃん 「ごめんなさい。」
ノノパパ 「あ、Mちゃんが悪いんじゃないから気にしないで」
Mちゃん 「...」
ノノパパ 「ほんと、全然気にしなくていいから」
私は、ありがたくおかずをもらって帰路についた。

ちょっとかわいそうだった。グッピーは、繁殖力が強く環境さえ良ければ直ぐに増える。そもそも1つの水槽で繁殖し放題にして置くのは、グッピーの飼い方としては既に失格なのだ。このグッピー誘拐殺害事件の責任は、ノノママにあることは明白だし、Mちゃんは被害者に近い。
 後日私は、ノノママにそのことを聞いた。
ノノパパ 「Mちゃんに聞いたよ。熱帯魚のこと。持ってったんだって!」
ノノママ 「ああ、そんなこともあったっけ。」
ノノパパ 「ちょっと、それはないんじゃないの?」
ノノママ 「なに言ってのよ!、もってかれても気づかないあんたが悪いんでしょ!」

ごもっとも か・も? ん? ま、いいか。


こめんと ( 10 ) | とらっくばっく ( 0 )


ドレミのミスギ♪
[ ノノくん ] / 2005/03/14 11:53:25

 ある日ノノは、突然黒板いっぱいに何かを書き始めたそうだ。先生は、書いている内容をメモした。@つなぐ Aまねる Bのびる Cあるく Dうごく Eささやく Fきく Gはずむ Hたたく Iうたう Jきえる Kゆれる Lあがる Mおいかける Nまわる Oつくる Pかさねる Qこねる Rやぶる Sひろがる
 先生は、ノノが何を書いているのか解らずに居たが、もしかしてと思いつき職員室のNHK教育番組の資料を調べた。
 そしらた、ドレミのテレビの1年分の放送タイトルとぴったり一致したことにびっくりして、連絡帳に書いてくれた。
 昨年、私は、最近ドレミのテレビを目にしないような気がしてネットでNHKのホームページを調べた。ドレミのテレビは、全20回あり放送完了していること、再放送がされていることを知った。
 ノノは、NHK教育を見ていることが多い。ある日私は、ものすごいアレンジ(ジャズアレンジ)になっている童謡がテレビから流れていることに気づいた。UAがへんてこな格好をして童謡を歌っていた。これが私が始めてドレミのテレビを意識したきっかけだった。その後も、特に時間を調べて見た訳ではないが、放送されていると興味深く見ていた。私は、趣味で編曲などしていたのでとても興味があったし、なによりも童謡を型破りにアレンジして教育番組にしていることにとても驚いたし感心した。
 ドレミのテレビのホームページは番組中の曲の殆んどを視聴できるようなページになっていてこれもかなり太っ腹な提供ぶりだった。私は、このホームページも気に入ってノノのブックマークにも入れておいた。
 リビング置いているパソコンは、ノノが自由に使えるようにしている。ノノのユーザーアイコン(WINXP)だけパスワードを設定してないので自分のアイコンを押して遊べるようにしている。このノノのユーザーブックマークに何気にドレミのテレビを入れておいたのだ。
 ノノは、いつの間にかドレミのテレビのホームページが大のお気に入りになってた。暇さえあれば、歌を流して一緒に歌ったり踊ったり、ううあやともともの口真似もしていた。
 これが、学校でも歌ったり踊ったり、口真似をしたりするようになっていたので、先生がピンと来たのだそうだ。最近では、少し飽きたらしくそう頻繁に見ることは無くなったが、全てのタイトルを順番どおりに覚えていたことは、正直ちょっとびっくりした。
(冒頭で’まる数字’を使用しておりますが、一部のパソコンで表示できない場合があります。ご了承下さい。)
こめんと ( 12 ) | とらっくばっく ( 0 )


ノノの音楽教室?
[ ノノくん ] / 2005/03/12 20:01:54


 ノノは歌が大好きだ、1日の大半は、音楽を聴いている。はじめは、テレビの幼児番組を録画したテープを繰り返し見ていたが、最近では、CDを聴いているときも多くなった。
 CDはノノ専用の小さなCDプレーヤーで聴く。2、3年位前の誕生日にプレゼントしたものだ。ノノの誕生日プレゼントには、いろいろなおもちゃとか本とか買ってみたが、ことごとくかじって壊してしまい、ろくに遊んだりしなかった。CDプレーヤーだって遊んでくれないだろうなって思ったらこれがお気に入りになった。CDは、某隔週発売の会社の日本の歌とかゆうのをずっと買ってあげた。
 最近では、ノノパパがCDの発売日を忘れているのに、その日になるとパパの荷物をチェックしに来る。無いと「ざんねん。」といってさびしそうにする。隔週なのにちゃんと覚えてるもんだと感心する。
 本題からちょっとそれてしまったが、ノノは、歌って踊るのが得意だ。歌は、耳コピーなので外国人が歌ってるような発音だが、2番も3番も間違えずにキチンと歌える。学校でも職員室に行って突然歌い始めるのだそうだ。先生方から拍手をもらえると満足そうに戻ってくるそうだ。(ほんとにいい学校でよかった)
 ノノの踊りは、テレビでやっているものは、適当にまねして踊っているが、最近CDの曲でも踊ってる。創作ダンス?とまでは言えないが、なんか適当に合っている。
 ノノが歩き始めた頃、ノノパパは、音楽に合わせて体でリズムを取ったり、物を叩いたりして一緒に体を動かした。体でリズムをキチンと取れるようになれば、大きくなってから楽器などを練習するときにとても楽だからだ。その甲斐あってか、ノノのリズムは、とても正確だ。何か物を叩いても正確に叩くことが出来る。
 ノノが4歳くらいのときあまりにちゃんとリズムが取れるのでおもちゃのキーボード(鍵盤)を買ってやったことがる。きっと気に入ってくれると思った。しかしノノは、全く興味を示さなかった。ノノパパがメロディーを弾くと、弾くなと言わんばかりに取り上げるあり様だ。これにはちょと拍子抜けしてしまった。その日からキーボードは、カジルおもちゃと化してしまった。
 その後も何度と無くピアノを弾いてあげたりしたが、やっぱり弾き始めると耳をふさいだり、ピアノの蓋を閉めようとしたりする。(危ないだろ〜)
 もう一つ気が付いたことがある。ノノは、一人では歌うが一緒に歌わないのだ。一緒に歌おうとすると自分はリズムを取ってはいるが歌を止めてしまう。歌うのを止めるとノノが歌い出す。
 ところが、先日、ノノが歌っていた曲にハモって歌ったらノノは歌うのを止めなかった。そのときは、あまり気にしなかったがこの前legnoDiarioの書き込みを見てピンと来た。
 そうか!彼は、旋律をとりたくないのか。ノノパパは、さっそくやってみた。ピアノで旋律を全く弾かないで伴奏だけ弾いて、歌い出しだけ歌って後は、伴奏だけ引き続けた。
 なんと、その後をノノが歌ってるではないか!やった!これだ!と思ったのもつかの間、間奏に入ったところで彼は行ってしまった。ノノパパは、むなしく最後まで歌った。
 でも今までに無い手ごたえだった。これは伴奏を教えればピアノを弾くようになるかも!?
 その後、和音を教えるべくチャレンジしているが、今のところ上手く行ってはいない。でも、出来ないのが悔しいようなそぶりを見せるので、これは、根気良くやれば何とかなるかも!
 淡い期待をもってノノパパは、ノノの音楽教育に夢を抱くのだった。
 あきらめないぞ!
こめんと ( 12 ) | とらっくばっく ( 0 )


再婚しても追い出すよ!
[ ノノママ ] / 2005/03/11 12:09:10


先日、ノノが幼児期にお世話になった支援団体の先生の家にパソコンの調子を見に行った。プリンタが急に出なくなったらしい。仕事がらこの手のレスキューは多い。プリンタは直ぐに出るようになった。パソコンの調子が悪くなると、いろんなことをやってみて更におかしくしてしまう人が多い。今回もそのパターンだった。作業が終ってお茶でもどうぞと言われ知らない人でもないしちょっとご馳走になった。

「どう?」先生は、心配そうに問いかけた。
(ノノパパ)「何とかやってます」
(先生)  「ノノくんの様子は変わりない?」
(ノノパパ)「相変わらす元気です」
(先生)  「ん。ならいいんだけど」
 そんな感じでしばらく近況の話をしていた。

ところで先生が唐突に
(先生)  「ノノパパは再婚する気はないの?」
(ノノパパ)「気は、無くはないんですけどノノもいますしね...。」
(先生)  「あら、ノノくんは大丈夫よ。あんなにかわいいし、手も掛からないしとってもいい子だもの。私が手塩にかけて育てたようなもんなんだからね!」
 先生は、ノノが3歳くらいから担当してくれていて、ノノママと一緒に幼児期のノノを指導して頂いた。
(先生)  「私の妹なんかどう?まだ結婚してないのよ」
(ノノパパ)「はあ。(^^;」
(先生)  「まだ若いんだから、他にも何人か知り合いにね....」
(ノノパパ)「でも、ノノママが時々来ますからね」
(先生)  「え?!でも、再婚したら来なくなるでしょ!?」
(ノノパパ)「でも、この前あった時にですね....」
 先生とノノママは、同じ歳で何でも相談していた。だから先生は、ノノママのことはよく知っている。
 私は、先生にノノママとのやり取りを説明した。

先週のことだったか、ノノママが来たときのことだ。
(ノノママ) 「あたし、何年かしたら、帰ってくるからね!」 冗談でもなさそうに言った
(ノノパパ) 「え?」
(ノノママ) 「ノノがいるんだから。」
(ノノパパ) 「だって今の同居人の方は、どうなるの?」
(ノノママ) 「いつまでも一緒に居ないわよ。きっと。」
(ノノパパ) 「え?いやそれは、口を出すことじゃないけどね。」
(ノノママ) 「だからね、今はダメだけどそのうち帰るわ。」
(ノノパパ) 「おれが再婚してたりしたらどうすんの?」
(ノノママ) 「ムリムリ!ノノがいるんだもん。きてくれる人いないよ!」
(ノノパパ) 「それでも来てくれる人がいたらどおすんの?」
(ノノママ) 「いいよ!別に再婚したって! 追い出すから!

先生は、その話を黙って聞き終えると、しばらく沈黙したあと。
(先生)  「無理だわ!」
(ノノパパ)「え?」
(先生)  「やりかねない!」
(ノノパパ)「え゛?」
(先生)  「あきらめなさい!!」 でたー!聞き覚えのあるその言葉!!

(先生)  「あのキャラに対抗できるひと、私は知らないわ。」
(ノノパパ)「...」
(先生)  「好きで一緒になってしまったんだから、あきらめなさい。」

やっぱり、結論は一緒だ。
でも、私は知っている。ノノママは戻ってくることなんかないことを...


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 コメント
Unknown
( TAKAちゃん母)
2005/03/05 19:12:30
ブログリンク作ったんですね
お仲間に入れていただき、ありがとうございます。
これからも、よろしくお願いします。
TAKAちゃん母さん ( ノノパパ)
2005/03/05 19:34:30
 TAKAちゃん母さんこんにちは。
 こちらこそよろしくお願いします。
こちらこそ ( 杏子)
2005/03/06 9:39:57
ブログリングに入れてくださってありがとうございます。
どうぞよろしくお願いします(^ー^)v
杏子さん ( ノノパパ)
2005/03/06 13:54:27
 杏子さんこんにちは。
 こちらこそよろしくお願いします。
 また訪問させていただきます。
いいのかしら? ( かうす)
2005/03/07 0:16:33
 仲間に入れていただいて、ありがとうございます。ノノパパさんのプログには、「父親の愛&目線からの言葉」があって、とても励まされたり、勉強になってます
 私のプログ、「自閉」の事より、自分の事の方が多い気がして、『いいのかしら??』と思ってしまいますが(~_~;)
 書きたい事は、山ほどあるのですが、なかなか進まなくて…
 時間を見つけて、更新していきますわ
かうすさん ( ノノパパ)
2005/03/07 1:04:59
 かうすさんありがとうございます。
 私は、みんなに見てもらいたいサイトを載げているだけなんですよ。仲間に入れるとか入れないとかそんなことは無いんです。
 みんなそれぞれの思いを書いているのですから。
 これからもよろしく!
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