先日、ノノが幼児期にお世話になった支援団体の先生の家にパソコンの調子を見に行った。プリンタが急に出なくなったらしい。仕事がらこの手のレスキューは多い。プリンタは直ぐに出るようになった。パソコンの調子が悪くなると、いろんなことをやってみて更におかしくしてしまう人が多い。今回もそのパターンだった。作業が終ってお茶でもどうぞと言われ知らない人でもないしちょっとご馳走になった。 
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「どう?」先生は、心配そうに問いかけた。 
(ノノパパ)「何とかやってます」 
(先生)  「ノノくんの様子は変わりない?」 
(ノノパパ)「相変わらす元気です」 
(先生)  「ん。ならいいんだけど」 
 そんな感じでしばらく近況の話をしていた。 
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ところで先生が唐突に 
(先生)  「ノノパパは再婚する気はないの?」 
(ノノパパ)「気は、無くはないんですけどノノもいますしね...。」 
(先生)  「あら、ノノくんは大丈夫よ。あんなにかわいいし、手も掛からないしとってもいい子だもの。私が手塩にかけて育てたようなもんなんだからね!」 
 先生は、ノノが3歳くらいから担当してくれていて、ノノママと一緒に幼児期のノノを指導して頂いた。 
(先生)  「私の妹なんかどう?まだ結婚してないのよ」 
(ノノパパ)「はあ。(^^;」 
(先生)  「まだ若いんだから、他にも何人か知り合いにね....」 
(ノノパパ)「でも、ノノママが時々来ますからね」 
(先生)  「え?!でも、再婚したら来なくなるでしょ!?」 
(ノノパパ)「でも、この前あった時にですね....」 
 先生とノノママは、同じ歳で何でも相談していた。だから先生は、ノノママのことはよく知っている。 
 私は、先生にノノママとのやり取りを説明した。 
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先週のことだったか、ノノママが来たときのことだ。 
(ノノママ) 「あたし、何年かしたら、帰ってくるからね!」 冗談でもなさそうに言った 
(ノノパパ) 「え?」 
(ノノママ) 「ノノがいるんだから。」 
(ノノパパ) 「だって今の同居人の方は、どうなるの?」 
(ノノママ) 「いつまでも一緒に居ないわよ。きっと。」 
(ノノパパ) 「え?いやそれは、口を出すことじゃないけどね。」 
(ノノママ) 「だからね、今はダメだけどそのうち帰るわ。」 
(ノノパパ) 「おれが再婚してたりしたらどうすんの?」 
(ノノママ) 「ムリムリ!ノノがいるんだもん。きてくれる人いないよ!」 
(ノノパパ) 「それでも来てくれる人がいたらどおすんの?」 
(ノノママ) 「いいよ!別に再婚したって! 追い出すから!」 
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先生は、その話を黙って聞き終えると、しばらく沈黙したあと。 
(先生)  「無理だわ!」 
(ノノパパ)「え?」  
(先生)  「やりかねない!」 
(ノノパパ)「え゛?」  
(先生)  「あきらめなさい!!」 でたー!聞き覚えのあるその言葉!! 
 
(先生)  「あのキャラに対抗できるひと、私は知らないわ。」 
(ノノパパ)「...」  
(先生)  「好きで一緒になってしまったんだから、あきらめなさい。」 
 
やっぱり、結論は一緒だ。 
でも、私は知っている。ノノママは戻ってくることなんかないことを... 
 
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